idea factory from newspaper 2003 8 22
敵討ち(revenge)
敵討ちは、現代では、犯罪である。
しかし、昔の日本では、敵討ちは多かった。
江戸時代が、最も多かったとされる。
敵討ちとは、報復の意味で、
主君や近親、朋友などの仇を討ち果たすことを言う。
現代社会においては、犯人を捕まえて、裁判において、
法によって、裁く。
これは、アメリカでも、同じであるが、
しかし、アメリカも、イラクに行けば、
中東の雰囲気に影響されて、敵討ちに近いことをした。
捕まえて、裁判にかけるべきだった。
中東は、敵討ちが文化なのでしょうか。
敵討ちというものは、歴史を振り返れば、
どの国にも、ありました。
しかし、敵討ちが増えても、社会を壊すことはなかった。
さて、現代の敵討ちは、大いに問題がある。
昔のように、剣で敵討ちをするのならば、
社会を壊すことはない。
しかし、現代の敵討ちは、兵器や爆弾を使って、敵討ちをする。
これは、敵討ちに関係ない人間まで殺してしまう可能性が高い。
さらに、社会を壊す可能性がある。
昔ならば、剣が弓矢にエスカレートする程度で済んだが、
現代の敵討ちは、それが、戦争に発展する可能性を含んでいる。
戦争には、きれいな戦争はあり得ない。
戦争は、長期的にみれば、人口が多い方が勝つ。
戦争で、双方が100万人死んでも、明暗が分かれる。
人口が1000万人の国で、戦争犠牲者100万人と、
人口が1億人の国で、戦争犠牲者100万人では、意味が違ってくる。
戦争が終結しても、人口の少ない国は、戦後復興が困難になる。